生石高原「野鳥荘」
自然観察記録 2013年5月

130529-30
 130529(水)雨
例年より10日早く、昨日「梅雨入り宣言」がされた。
ところが、朝から雨が上がっていた。最新予報をチェックしたら「曇り」に変わっていたので、しめたと思って野鳥荘へやって来ました。しかし、中腹で霧になり、山頂では「雨」となりました。野鳥荘到着は12時半。気温18℃でした。17時には暖房が必要なまで気温が下がりました。

今頃「営巣」を始めたシジュウカラ

別荘地の池

こんな日は、概して野鳥が多いのですが、今日はサッパリです。野鳥荘へやって来たのは、普段のカワラヒワ・シジュウカラ・ヤマガラ・カケスだけ。鳴き声の参加もウグイスとホトトギスだけでした。
ちょっと嬉しい出来事は寝室のから見える巣箱で営巣を始めたことです。野鳥の繁殖期って幅が広いのだと驚きました。

別荘地の池(標高500m付近)まで、探鳥へ出かけたのですが、キビタキ・クロツグミ・ゲラの仲間などの声も聞こえません。期待している『アカショウビン』の声も聞こえませんでした。
では、標高600m付近で見つけた野草を紹介します。

キンラン(群生していました)

フタリシズカ(キンランの近くでした)

サワガニがいっぱい出てきました。これでアカショウビンの餌も揃いました

ここで一旦「野鳥荘」へ戻り、周りを植物探索しました。相変わらず「名前が分からない」ものが多いのですが、ご覧下さい。

シロダモの若葉

ガマズミ(種類は分からない)

モチツツジ(真っ盛りになった)

ウツギの蕾が大きくなった
標高300mくらいまでは咲いている

ノリウツギ

名前は分からない1

名前は分からない2

名前は分からない3

名前は分からない4

名前は分からない5
(分からない2〜5はよく似ているが違う植物です)

ハゼの蕾(ウルシの仲間だが、種類までは知らない)

サクランボ
(食べてみた。瞬間は「甘い」のですが、猛烈なエグミに襲われた)

 130530(木)雨のち曇り
今朝は4時半起き。
すぐに着替えて、池の畔へ向かいました。アカショウビンは「早朝しか鳴かない」ことが多いためです。でも、静かなものでした(写真右は昨年アカショウビンを写した場所)。
アカショウビンが今年も来るとすれば、あと1週間くらいの間でしょう。まだ諦めずに観察してみます。

池の畔で、サンコウチョウと思える声を聴いたのですが、鳴いたのは1度だけで「確認とは言い難い。ただ、ミズゴケで巣を作るサンコウチョウにはぴったりの環境です。標高も500mほどで、無理な高度ではありません。

一旦、野鳥荘へ帰って朝食。雨がまだ酷くなってきた。
雨が小降りになった9時ごろに、再度「探鳥」へ出ました。
まずは、野鳥荘近くの「キビタキゾーン」です。今日も元気に現れてくれました。やはりこの近く営巣しているのだと思います。

嬉しかったのは、この近くでアオゲラが鳴いたことです。近づいてみると「営巣」でした。野鳥荘からは歩いて10分ほどの距離。これなら観測しやすい。

次は「クロツグミゾーン」へ行ってみました。残念ながら、クロツグミは鳴いておらず、キビタキとアオバトでした。

再度、池の畔まで行きました。やはり、サンコウチョウもアカショウビンも鳴いていませんでした。では、池の畔で見つけた植物の紹介です。

カジイチゴ(木苺の仲間)とても美味しいイチゴしっかり食べた。
梅雨時の木苺はカジイチゴとナワシロイチゴがある。生石ではナワシロイチゴは少ない

カジノキの実(まだ赤く熟していない)
ヤマボウシの実に似て美味しいが、ややエグミがある
次に向かったのは「カッコウゾーン」である。天文台跡地で、カッコウと出会う確率が高い。今日は、着くなり鳴き出したが姿が分からない。高台に登って探そうとしたら飛んだ。木に止まったのを確認して撮影したが、距離は100m程あって証拠写真になるかどうか?

カッコウ
カッコウとツツドリも鳴いていた。続いて木の天辺にやって来たのが次の写真です。

カケス

ヒヨドリ

ホオジロ

この二日間で出会った野鳥(声だけも併せて)たちは、
 ・カッコウ
 ・ツツドリ
 ・ホトトギス
 ・アオゲラ
 ・コゲラ
 ・カケス
 ・カラス(種類不明)
 ・ヒヨドリ
 ・ホオジロ
 ・エナガ
 ・ウグイス
 ・シジュウカラ
 ・ヤマガラ
 ・キビタキ
 ・クロツグミ
 ・カワラヒワ
 ・キジバト
 ・アオバト
かもしれないもの
 ・サンコウチョウ
 ・サンショウクイ
 ・クロツグミ(雌)
種類が想像できない野鳥の声も複数ありました。

追記
悪天候では、私のコンデジ性能が極端に低下する。どれもシルエットばかりですが、ご容赦を!
130523(木)晴れ
呆れる程緑が濃くなった生石山です。
野鳥が葉影に入れば、まず分からない。野鳥の数も減りました。
この日、出会ったり声を聞いたのは、
 ・キビタキ
 ・クロツグミ
 ・カッコウ
 ・ホトトギス
 ・ヤマシギ(つい見惚れて写真が撮れなかった)
 ・カケス
 ・ヤマガラ
 ・シジュウカラ
 ・エナガ
 ・カワラヒワ
 ・キジバト
 ・ウグイス
 ・ヒヨドリ
 ・カラス
 ・大型の猛禽類(トビではないが不明)
 ・ツバメ(アマツバメはまだ来ていない)
 ・正体不明の鳴き声複数
ガッカリした話もあります。ピーターさんちの「クロ」が、ついにヤマドリを捕まえて殺したそうです。野鳥荘へやって来るヤマドリを狙っていただけに、同じヤマドリではないかと心配しています。
帰路の登山道で「カモシカ」に出会いました。これも通りすがりのことで写真は撮れずでしたが、生石には[野生がいっぱい]あると、よく分かる。


バイカウツギまたはノリウツギと思うが?

おそらく「ガクウツギ」

アケビの若葉に芋虫が。これが幼鳥の餌になる。まさに「食物連鎖」だ


130518ー19
 130518(土)晴れ
午前中の畑作業を終えて、野鳥荘へ向かい、着いたのは正午です。
強風の日があったようで、自動給餌機のパイプが飛ばされていました。これは、私が応急修理しました。TVアンテナの方向も狂ったようで、某チャンネルが映らなくなっていました。

到着後、清掃などを済ませてから昼食でした。14時ころに野鳥の会の二人が到着。今夜のジャズコンサートにお招きしました。
私たちは、コンサートのお手伝いがあり、一足早く「山の家・おいし」へ。この日は22時までお手伝いをして、野鳥荘へ帰ってからの見直し。就寝は24時でした。
 130519(日)曇りのち雨

餌を運ぶシジュウカラ

物思いにふけるヤマガラ

集団でやって来るカワラヒワ

散歩&探鳥

キビタキ

モグラ(ヒメヒミズ?)
日中は気温が上がりますが、ふく風は冷たいくらいです。陽が落ちれば「暖房が必要」なのは、今も同じです。

昨夜は遅い就寝でしたが、夜明けとともに目が覚めます。そういう環境です。服を着込むのと暖房は欠かせません。

野鳥はめっきり減りました。子育て中の野鳥が多く、雛には「生餌」を与える必要があるからだと思います。

野鳥荘で繁殖したシジュウカラは、雄雌で巣箱の前に餌を咥えて鳴いています。おそらく「巣立ちを促す」ため、餌で釣っているのだと思います。

ヤマガラが私のすぐそばの枝に止まって「もの思い」に耽っていました。今年は子孫を作れなかったのでしょうか?

カワラヒワやヒガラが10羽以上の集団でやって来ました。中に幼鳥が混じっており、こちらは無事巣立ちをしたようです。

野鳥荘へやって来たのは、
 ・カワラヒワ
 ・シジュウカラ
 ・ヤマガラ
 ・ヒガラ
 ・キジバト
 ・ヤマドリ
 ・カケス
 ・ウグイス
 ・キビタキ
でした。この他、大きな声で鳴くのですが姿が確認できなかったものもありました。

散歩中に出会ったのは、
 ・キビタキ
 ・クロツグミ
 ・ヤマガラ
 ・シジュウカラ
 ・ヒガラ
声での出会いは、
 ・オオルリ
 ・コゲラ
 ・ツツドリ
 ・アカゲラまたはアオゲラ
などでした。

珍しい出会いは「モグラ」です。
願望を込めて、日本に生息する7種のうち最少のヒメヒミズ(亜高山性)としますが、ヒミズかもしれません。

普通のモグラととても違う生態を持っているそうです。書かれていたことは、私たちの目撃と一致します。
先日のアカネズミといい、生石には面白い生物がいる。

別荘地へ入って驚いたのは「フジ」がいっぱい咲いていたことである。先週はまるで気付かなかったので、やっと咲き出したということだろう。下界ではとっくに咲き終わっているのに

まるで天空を遮るようなフジ

フジはこんな花の集まり
野鳥荘内のツツジ2種がやっと満開を迎えてきた。下界より随分遅いことが分かる

モチツツジ

おそらくミヤコツツジ
別荘地内の散歩で「白い花(樹木)」に出会った。名前を調べるのが大変だが、楽しみでもある。

ガマズミに違いないが種類が分からない

不明:花はガマズミに似ているが葉や幹が違う

不明:高木で一面に咲く(イヌザクラに似ている)。よく見かけるのに名前を知らない

ヒトツバタコ(ナンジャモンジャノキ)らしい

ウラジロノキ(で間違いないと思う)

下界ではとっくに咲いているウツギがまもなく咲きそうです

不明:大小の花で構成されている。雄花雌花であろう?

不明:特徴のある花で直ぐに分かると思ったのに…

キブシがもう実になりました
これは木ではなく「草花」です

シャガの花。下界ではとっくに咲き終わっている
ツル性植物

アケビももう終わりです

ムベの花。これももう終わりかけ。紫の房はなんであろうか?

ウリハダカエデに絡みつくのは「何?」


130512(日) 晴れ

サクランボ

マムシ
5月1日の風景と比べてみてください。
僅かな期間で、こんなに緑が濃くなりました。あっという間に視界を遮る深緑に変わってきました。

野鳥も少なくなりました。それでもこんな野鳥の声を聴きました。
 ・カッコウ
 ・ホトトギス
 ・ツツドリ
 ・オオルリ
 ・クロツグミ
 ・アオバト
 ・ヤマドリ
野鳥荘へやって来たのは
 ・ヤマガラ
 ・シジュウカラ
 ・カワラヒワ
 ・キビタキ
 ・カケス
こんな野鳥の訪問がありました。
野鳥荘へ植えたサクランボがたくさん実ったのですが、野鳥がどんどん食べているようで、種だけが木に付いたまま残されています。

野鳥荘が出来て、まもなく2年になります。こんな危ない方も訪問者もありました。
野鳥荘内でマムシに出会ったのは初めてですが、此処は「自然の中」なのだと改めて思い知らされました。
これからはよく注意したいものです。

それでは、野鳥の紹介をします。

キビタキ

巣箱へ餌を運ぶシジュウカラ

餌場へやって来るカケス。最近は人に慣れっこになってきた

次は、植物の紹介です。

ムベ

コバノガマズミ

モチツツジ
野鳥から「植物」へ季節が移り変わってきているようです。


130501(水) 晴れ

ヤマドリ

カケス
昨夜は早く休んだのですが、導眠剤を持ってくるのを忘れてしまい、夜中の3時ごろまで寝付かれませんでした。
やっと眠りについてまもなく、4時半に目覚ましが鳴った。
一旦は起きたのですが、どうにもシンドクて、私はまた横になってしまった。

家内は、元気に「床下観察スペース」にこもり、野鳥の撮影です。
野鳥ファンなら、じっくりと写ししてみたいと思うヤマドリやカケスの来訪が常態化しています。人も野鳥も慣れなのか信頼なのか?
野鳥荘なら確実にお楽しみいただけます。

観察中にキビタキの声が聞こえて、別荘地の中を観察してみたら「居ました!」
昨日の散歩では声も聞こえなかったのですが、ついに生石に飛来しました。

家内に「キビタキがいる」と起こされたのが7時。気温は5℃と寒い朝です。いっぱい着込んで探鳥へ出かけました。


キビタキ
野鳥荘から50mほど離れた場所での観察を終え、朝食に帰りました。

その時、虫を咥えて巣箱には運ぶシジュウカラに出会いました。と言うことは、もう「雛が孵っている」分けです。無事、巣立ちが出来るよう祈ります。

キバシリ
朝食後、別荘地最下部にある池に向かって探鳥散歩です。
この日、結局別荘地内3カ所でキビタキと出会いました。きつい縄張りを持つ野鳥だけに、別の個体だと思います。

嬉しかったのは「キバシリ」です。昨年の今頃、一度目撃したことがあるのですが、一瞬のことでした。生石に棲む野鳥仲間2人から「目撃情報」が寄せられていただけに、証拠写真が撮れたことは嬉しい限りです。

ヤマブキ

チゴユリ


別荘地各地に、ヤマブキがとても綺麗に咲いています。
これが野生種だとはとても負えません。

別荘が建ち始めたころ、庭木で植えられたのが始まりだと思います。
いまは、朽ち始めた別荘が多いのに、ヤマブキは増える一方にように思います。
不思議なのは、ヤマブキは結実しないので「種で増える」とは思えません。どんな手段を取っているのでしょう。

標高が下がるに従い植えるのが「チゴユリ」です。
最近は、ホームセンターで苗が売っていると聞きます。本当に売れるなら、たくさんあるので儲かりそうだ。

池の湖畔が美しい。木々の若葉の芽生えがとても「目に優しい」風景です。浅黄色に見えるのは「コナラの若葉」です。生石では、コナラは少数派ですが、標高が下がれば多くなるようです。
この後、山の家「おいし」で昼食を撮った後『南斜面』へ向かいました。
ワラビ採りが目的です。今日もたくさんの人が山菜取りに来ていました。

写真右は、あく抜き中のワラビです。明日、親戚に持って行こうと思います。












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