生石高原「野鳥荘」
自然観察記録 2013年6月

130630(日)晴れ
北海道旅行で、生石は久しぶりです。
本日はNPOの「ヒメユリ観察会」があり、朝から参加していました。

家内は朝から野鳥荘でしたが、そんな分けで、私の野鳥荘滞在は1時間ほどでした。今年の夏の野鳥は不作のようです。

野鳥荘バードテーブル脇に、なんと10節もあるヤマドリの尾羽が落ちていました。
襲われたのなら、他の羽も散乱している筈で、これは「神様の贈り物」として大切にします。

野鳥荘とその周辺の植物紹介です。

ホタルブクロ

ユキノシタ

アジサイ
アジサイは、誰かが「綺麗だから」と言って持ち込んだの最初と聞いています。今では生石の至る所で繁殖しています。何せ「切って捨てても根ずく」ほどで、生命力が強い。たしかに美しいのですが、生石の中では、やはり不自然です。

植物の「持ち去り」も困りものですが、安易な気持ちでの植え込み」も大変な結果を招きます。

ササユリ

リョウブ(まだ咲き始めで、これから生石中に咲きます)

不明

エゴノキの実と思って写したのですが、これはなんでしょう?

ムラサキシキブ(野鳥の大好物の実がつきます)

オオバギボウシ?

野鳥は少ないのですが、今の特徴は「雛を連れた親鳥」や幼鳥たちがやって来ることです。
どちらも「オオルリの幼鳥」と思われる

カワラヒワの幼鳥

ヤマガラ
この他の親子連れも来ていたようですが、私は出会っていません。

北海道へ行く前のことですが、コウノトリに次ぐ「絶滅危惧種」の野鳥の鳴き声を「野鳥の会メンバー」が確認。今日は、野鳥の会メンバーも参加して探したのですが確認できませんでした。もしいるなら営巣中の筈で「もう鳴かない」そうです。こうなると、雛が孵り「餌運び」が頻繁になった時がチャンスです。これから数週間後が楽しみです。


130614(金)快晴

シジュウカラ

ウグイス
今日も「酷暑日」
友人を案内して生石へ向かいました。

目的は、レアな野鳥を案内するためです。そのため回り道をしては探鳥をしながらの往復です。

どの野鳥もナーバスなので、私は「場所」へ案内をするだけ。
友人一人で、写真(上)の様に「探鳥用テント」に入って楽しんでもらいました。

その間は「ブラリ」と私なりの楽しみ方です。
もう緑が濃くて、樹間の野鳥を探すのは至難です。で、電線探鳥です。
更に「道端の植物観察」。これも結構楽しみました。では、植物をご紹介します。

カキノキの花

スイカズラの蕾(初期の色)

ヘビイチゴ

モクレンの実

ツルウメモドキ

ホタルブクロ
(標高300mくらいまで咲き出した)

マンネングサの仲間

カジノキの実が熟した。美味かった!
下界より10℃近く涼しい場所で、1日楽しんできました!


130612-13
 130612(水)曇りのち晴れ

梅雨の最中だというのに、まるで雨が降らない。ご覧のようにピーカンの青空です

今年の生石はエゴノキの当たり年。全山で花盛りです
勿論、野鳥荘にもいっぱい咲いています!

アオゲラも暑さであえいでいた?

暮れなずむ紀淡海峡

ウグイス

エナガの親子

黒テンの死骸
梅雨の晴れ間がずっと続いている。台風も足止めされて晴天続きです。
野鳥荘の気温は27℃、日差しの下ではさすがに暑い。でも、木陰なら涼風が吹き、とても爽やかである。下界では30℃を超えており、相当暑かったようだ。

アオゲラの巣は、日差しが強烈にあたる。抱卵中のアオゲラも暑さでか?巣穴から青を出して口で息をしていた。

山頂付近で、
 ・カッコウ
 ・ホトトギス
 ・ホオジロ
 ・ウグイス
が鳴いていた。何とか写真になったのはウグイス。これでも貴重なものである。
道路に「黒テンの死骸」があって、いま自然に帰る途中です。
先週は、ニホンカモシカだったし、生石には野生動物が多い。

 130613(木)晴れ

朝焼けの湯浅

ヤマガラ

トンボ(種類は知らない)胴が短いなあ〜

ウツギに止まる蝶(種類は分からない)

コガクウツギ

スイカズラ

ネジキ

ユキノシタ

ハルジョオン?

ナガバモミジイチゴ

ガマズミ

オカタツナミソウ

リョウブのつぼみが膨らみだした
キビタキが窓の外で鳴き出した。その声で起こされたのが4時半でした。
次々と野鳥の声が聞こえてくる。バードリスニングは早朝に限る!
 ・キビタキ
 ・アオゲラ
 ・コゲラ
 ・カワラヒワ
 ・イカル
(何とも季節外れだ)
 ・シジュウカラ
 ・ヤマガラ
 ・ウグイス
 ・エナガ
 ・メボソムシクイ
 ・カラス
 ・カケス
 ・キジバト
 ・ヒヨドリ
 ・ホトトギス
ただ、餌場へやって来るのはまことに少ない。
これだけ自然界で虫が豊富」なら、これは健全なことだろう。

見つけることができていないが、キビタキも野鳥荘近く営巣しているだろう。
アオゲラも、営巣地以外でよく出会うので別のカップルが存在すると思う。

不思議なのは、巣箱にやって来るシジュウカラである。営巣なら「とっくに雛が孵り餌を運ぶ時期」の筈なのに、そんな様子はない。
人間には「想像妊娠」と言うものがあるそうだが、野鳥にもあるのだろうか?

自然のど真ん中だから、当たり前だが「虫が多い」。もし私が昆虫に興味を持ったら、とてもじゃないが時間が足りそうもない。

植物も「木の花」が一斉に季節を迎えた。
今年は、エゴノキの当たり年で、昨年の数倍は咲いており、良い香りが漂っている。

生石にはあまりないが、ネジキが花をつけ出した。何とも可憐である。幹のねじれと清楚な花のミスマッチが面白い。

木苺も多い。
カジイチゴとナガバノモミジイチゴは、実も葉も味もそっくりである。分かりやすい違いは「棘の有無」である。棘があればモミジイチゴとなる。
ノリウツギとコガクウツギの違いはまるで判らない。資料を読んでも「差異が掴めない」。
私なりの使い分けは、文字通り「額の大きさ」で区別している。かなり『いい加減』なことは間違いない。
野鳥荘の野鳥空間地面が実生の植物で埋まってきた。
中木まで育ったビシャコやシロダモを1/3程度まで切り、下草も整理した。

涼しい野鳥荘と言えども、作業をすれば汗ばむ。シャワーを浴びてさっぱりしてから、探鳥へ出かけた。


クロツグミ

コゲラ

マタタビ(もう実も付けていた)
天文台跡は、カッコウが目的だったのだが、空振り。そこで、とっておきの場所へ移動した。目的は「クロツグミである。

何時も鳴き声を聞いていた場所で、ここへ来る人などほとんどいない。予測通り、落ち葉の積もった道を掘り返すように餌を食べるクロツグミがいました。その他、
 ・コゲラ
 ・カケス
 ・オオルリ(凄い美声で、おそらくそうだと思う)
 ・ヤマガラ
 ・シジュウカラ
美声の持ち主が多く、木立に響く。最高のリスニングポイントでした。
一旦野鳥荘へ帰って遅い昼食。その後帰路につく。
葉が白くなって「マタタビ」の存在に気付く。生石にはたくさんマタタビがある。


130609(日)曇り

野鳥荘の「エゴノキ」も満開!
NPOの「植物観察会」へ出席。野鳥荘の滞在時間は僅かでした。
 ・アオゲラの営巣確認
 ・シジュウカラも営巣中
 ・アカショウビンは確認できず


野鳥荘付近で出会ったニホンカモシカ。特別天然記念物でゆうぜんとしたものです。
牛の仲間で『とても美味』だそうですが、私は食べたことはありません。


生石ヶ峰山頂付近の岩場で出会ったホオジロ

野鳥荘へやって来たシジュウカラ

帰路は回り道をしてサンコウチョウを探しに
少なくとも2ツガイを確認したが、写真はシルエットだけ

水田では子育てを終えたケリがマッタリとしていました


130605-06
 130605(水)晴れ(霞が濃く視界悪し)

今頃「営巣」を始めたシジュウカラ

別荘地の池
家内の親族が野鳥荘へ来てくれたのは初めてです。
3歳の子供が「葉っぱが多い」と喜んでくれたのですが、大人達は興味がなさそうです。折角の眺望もこの日は霞が掛かり、感動とはならなかったようです。

もっとも、我が家の息子達(家内の二男以外)も「自然に興味はない」とばかり、野鳥荘を楽しんだことがない。

昼の気温は18℃。やや涼しいくらいです。17時を過ぎればすっかり冷えてきて、薄いアノラックを着込みました。
日暮れとともに霞も消えて、夜景はご覧のとおり綺麗でした。

昨年の夏と違い、野鳥がとっても少ない。なにせ、野鳥荘到着時には「何もいない」状態で、こんなことは初めてでした。

この日は21時には沈没。野鳥荘の時差は2時間と言ったところです。

 130606(木)曇り

やっぱり「アカショウビン」の確認はできず
5時過ぎに起きて、アカショウビンを訪ねて別荘地を駆け回る。昨日と併せて、都合3度の探索でしたが、今年は来ていないようです。それでも、アオゲラの営巣が確認できたので、こちらを「そっと楽しませて」貰うことにしよう。


エナガの幼鳥(大きな群れで来ました)

まだ巣作りのヤマガラ
野鳥が姿を見せることは少なく、鳴き声だけの出会いが多かったのですが、それでも2日間で
 ・カケス
 ・アオバト
 ・クロツグミ
 ・キビタキ
 ・アオゲラ
 ・コゲラ
 ・コジュケイ
 ・ホトトギス
 ・ウグイス
 ・ヒヨドリ
 ・カラス(種類不明)
 ・トビ
 ・ホオジロ
 ・ヤマドリ
 (久々の出会い)
 ・カワラヒワ
 ・ヤマガラ
 ・シジュウカラ
 ・エナガ
ヤマガラ・シジュウカラ・エナガは子連れの大混群で野鳥荘へやって来ました。

ヤマガラが巣作りの材料を運んでいました。野鳥荘のシジュウカラもまだ抱卵中です。おそらくどちらも「今季2度目の繁殖」と思われます。
それだけ「山の食料は豊か」なのだと思う。その裏返しで、野鳥荘の餌場が閑散としている。でも、自然の成り行きとしてとても良いことに違いない。

では、2日間の「植物紹介」を

山桜のサクランボ(やっぱりすごいエグミでした)

やっと山頂付近で「ウツギ」が咲き出した

エゴノキの花も咲き出しました

ノリウツギの花

余りに艶やかなツツジ?(野生かどうかわからない)

モチツツジ(上記ツツジとは大きさ・色・艶もおとる:野生)

ハナニガナ

ヤマボウシ(野生かどうかわからない)

トウカエデのプロペラ状の種子

ツルウメモドキ。こちらも種子をつけ出した

ナワシロイチゴ(見事な集合果でとても甘かった)

こちらはヘビイチゴ(無毒で何の味もしない)

アカメガシワの花

生石ヶ峰を中心に、三角形状に「野鳥仲間」が棲んでいる。
今日は、そのお一人で、年齢も経歴も大先輩にあたる「Iさん」をお訪ねしました。ちなみに、NPO初代会長で、植物に関しても学者も逃げ出す博識の持ち主です。

近畿でも数本しかないと言われる、超レアな「大山蓮華」の花を見せていただきました。
お土産には「タモギダケ」を頂きました。北海道では栽培されているようですが、関西ではレアなキノコです。まだ食していないのですが『絶品の味』と本では紹介されています。

大山蓮華

タモギダケ











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